Dミックスの冬越しシリーズもいよいよ6つ目です。
今回は、ムシトリスミレの冬越し方法についてです。
ムシトリスミレは他の食虫植物に比べて管理の仕方がデリケートな品種が多いです。ホームセンターでよく見るムシトリスミレを中心にレアなものも紹介します。
そんな方におすすめの記事になればと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
ムシトリスミレはどんな環境に自生している?
ムシトリスミレは、日本も含め世界中に沢山自生しています。ムシトリスミレはどこにでも存在しているといっても過言ではありません。ですのでそれぞれの環境に合わせた生態を持っています。
大きく分けると
の三種類です。ここからは簡単にこれらのグループの簡単な育て方を紹介します
温帯高山性グループ(ヨーロピアン)
ムシトリスミレの中でもとっも管理が難しいです。高山系なので年間を通して涼しい環境になります。寒いくらいに管理をすると冬芽を形成し休眠します。夏場の暑い環境に気を付けて管理をすることが大切です。
温帯低地性グループ(アメリカン)
このグループは簡単に育てられるため、初心者の方におすすめな品種です。サラセニアと同じ環境に自生しているので、四季通りに環境が移り変わっていく日本ではそのままかんりすればいいでしょう。ホームセンターなどで販売されているムシトリスミレは大体この品種や交配種が多いので比較的簡単に育てることができます。
熱帯高山性グループ(メキシカン)
メキシカンのムシトリスミレはメキシコを中心とする中央アメリカの山岳地帯に自生しています。直射日光にとても弱いので絶対に直接日光に当ててはいけません。また、他の食虫植物と異なり、びちゃびちゃ過ぎる用土にしてしまうのもよくない。乾湿のメリハリをつけて水やりする必要があります。
ムシトリスミレ温帯高山性グループ(ヨーロピアン)の品種
P.ramosa(コウシンソウ)
P.grandifilora(グランディフィロラ)
P.leptoceras(レプトセラス)
P.longifolia(ロンギフォリア)
ムシトリスミレ温帯低地性グループ(アメリカン)の品種
P.planifolia(プラニフォリア)
P.lutea(ルテア)
P.cerulea(セルレア)
P.ionantha(イオナンサ)
P.pumila(プミラ)
P.lusitanica(ルシタニカ)
P.moctezumae(モクテズマエ)
P.primuliflora(プリムリフロラ)
P.sharpii(シャーピー)
P.emarginata(エマルギナータ)
P.hirtiflora(ヒルティフロラ)
P.megaspilae(メガスピラエア)
P.filifolia(フィリフォリア)
P.albida(アルビダ)
P.liacina(リラキナ)
ムシトリスミレ熱帯高山性グループ(メキシカン)の品種
P.agnata True Blue(アグナタ ブルー)
P.agnata El Lobo(アグナタ エルロボ)
P.ibarrae(イバラエ)
P.pilosa(ピロサ)
P.gigantea(ギガンテア)
P.esseriana(エセリアナ)
P.ehlersiae(エレルサエ)
P.cyclosecta(シクロセクタ)などなど他にも沢山います。
ムシトリスミレ温帯高山性グループ(ヨーロピアン)冬越し
このグループは冬の間も外の管理でOKです。また、腰水は欠かさずにし、水やりは継続しておこないます。冬になるとムカゴを形成するので、ムカゴを収穫し植え替えると沢山殖やすことができます。
ムシトリスミレ温帯低地性グループ(アメリカン)の冬越し
このグループは冬にも強く、地上部は枯れません。ムカゴも形成しないので腰水を忘れず置き場所も変えないことが重要です。しかし、用土が凍ってしまうのは避けたいので霜が当たらないところに置きましょう。もし、用土が腐ってきて植え替えをするときは冬の間に行うと良いでしょう。
ムシトリスミレ熱帯高山性グループ(メキシカン)の冬越し
冬の寒さは気にする必要はありません。夏を乗り切ることができているのであればそのままの管理で大丈夫です。水でびちょびちょにならない環境にはしておきましょう。
ムシトリスミレは結構丈夫!
今回は三種類のグループで簡単に冬越しの仕方を紹介しましたが、市販で販売されているのは、四季のある地域でも問題なく育てられるものが多いです。可能な人は、室内でガラスケースなどの中に入れて育ててあげると簡単に育てることができます。
高山のムシトリスミレはなかなか入手するのも難しく、育て方もやや難易度が高いので、ムシトリスミレの栽培に慣れてから育て始めると良いでしょう。
ムシトリスミレを上手に冬越ししよう!
ムシトリスミレは簡単に育てることができる一方で、環境を変えると色づいたり、葉の長さが変わったりします。ぜひムシトリスミレを上手に冬越しし、来年も元気に育てられるようにしてくださいね♪
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