食虫植物の冬越しシリーズもいよいよ残りわずかとなりました。
今回の食虫植物はヘリアンフォラです。
ヘリアンフォラの育て方については質問が多く、とくに冬の管理が難しそうで、育てたいのに育てられないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて参考になる記事を書ければと思います。

目次
ヘリアンフォラの自生地の冬はどんな様子?
ヘリアンフォラは、ギアナ高地にしか自生していません。人類がまだまだ未開の地という貴重な植物なんですよね。いわゆるテーブルマウンテンという場所に自生しています。
標高は3000mと冷涼な環境。赤道付近の熱帯であり、降水量はかなり高いため不思議な環境です。冬は標高も高いため寒そうな環境です。
ヘリアンフォラは室内で育てよう!
初心者の方は、絶対に室内をおすすめします。理由は夏も冬も簡単に育てることができるからです。日本は四季がはっきりと分かれています。高温や極寒とヘリアンフォラには酷なことが多いです。特に夏場は一瞬で溶けたり(ほんとに溶けるみたいにしぼみます)冬は寒さに当てすぎて葉が枯れたりします。しかし、人間が生活できる室内の気温なら、ヘリアンフォラも問題なく育てることができます。以下では具体的に冬の越し方について、我が家の管理方法も含めてご紹介していきます。
ヘリアンフォラの冬越しの準備は?
ヘリアンフォラの冬越しには以下のポイントに注意して管理しましょう。
光の確保
光の確保については、日光でもLEDライトでも構いません。私は断然LED派です。何しろ管理が楽なので!
日光の場合冬は日照時間が少なくなります。また室内で育てるとなると、いかに日光に陽を当てられるかがポイントです。窓際で育てることは必須になりますので、なるべく南向きの窓辺で管理するようにしましょう。
これでは不安!という方にはLEDライトをおすすめします。LEDについてはこちらの記事を参考にしてください。

温度の確保
気温の理想は15℃~25℃です。冬はどうにか10℃以上は目指したいところ。しかし、それ以下になっても5℃くらいまでなら耐えてくれます。冬の加温方法はいくつかありますが、窓際で育てる場合、夜間はカーテンなどで外気に当てないようにすることでぎりぎり10℃くらいでキープできそうです。(地域にもよりますが)もし水槽やガラスケースで栽培されている方は、ケースの周辺を断熱シートで撒いてあげるとやや保温されます。
最もおすすめなのがカメさんヒーターを水槽内に入れておくことです。これで私のヘリアンフォラは冬の間もゆっくりですが成長していました。その時の気温は17℃~位でした。
湿度の確保
ヘリアンフォラ栽培で最も気にする方が多いのがこの湿度です。普通の部屋の冬の湿度は低いときだと30%位なことがあります。これだと順化されていないヘリアンフォラは調子を崩してしまいます。最低でも60%は欲しいところです。
そうなるとやはり密閉容器に入れてあげる必要があります。もっとも安価に育てたいならペットボトルを切り、上からかぶせてあげるなどです。(個人的には鑑賞したいので、水槽をおすすめします。後は、定期的に葉水で葉を潤してあげてもいいです。しかし、あまりにびちゃびちゃだとすぐにカビます。ヘリアンフォラの葉は硬いのに繊細なので、空中湿度が高いならあまりびちゃびちゃに葉水しなくても大丈夫です。
○○℃くらいならむしろ成長できる!
15℃をキープできれば成長を止めることなく育てることができます。もともと寒さには強い植物なので、少しの加温と光の確保ができれば簡単に冬を越すことができます。15℃以上を目指して管理してみてください。

ヘリアンフォラを上手に冬越ししよう!
ヘリアンフォラは、この世の植物には見えない不思議な見た目をしていて育てがいのある植物です。しかし、冬はどうすればいいのかわからずに育てるのをためらっている方もいます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、意外とかんたんだな~なんて思っていただけたら幸いです。ヘリアンフォラを上手に冬越ししてみてください!
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