食虫植物の中でも最も冬越しに工夫の必要なもの
それは
ウツボカズラです!
ウツボカズラはまったく工夫しないでそのまま育てると、多くの場合調子を崩してしまったり、袋をまったくつけなくなったりします。
せっかく育てているのに袋がつかなかったり、成長せずに枯れてしまったりしてしまいます。
そこで今回はウツボカズラの冬越しの仕方をご紹介していきます。
そんな方々におすすめの記事になりますのでぜひ最後までご覧ください!
これらの内容はこちらの文献を参考にしております。こちらの本もぜひご覧ください!
目次
ウツボカズラはどんな地域に自生している?
ウツボカズラは、東南アジアを中心に熱帯地域に広く分布していて種類も多くこれまでに約170種類以上知られており、未だに新種が発見されることもあります。ウツボカズラは品種が多く様々な場所に分布しているため育て方も一つではありません。品種によっては、湿度の高いところや乾燥した環境のところ、高温なところや冷涼なところと様々です。
1.高温多湿系(高温で湿度の高い環境を好む)
この種類は低地の湿地や雨の多い熱帯雨林の開けた草原や崖地に自生しているもので年間を通じて雨量が多いです。日中は約30℃を超え、湿度は30%程度だそう。用土は常に湿った状態で日光しっかり、湿度は乾燥&高めの環境ですのでこのグループを育てている方はこれらを参考にしていきましょう。
2.低温乾燥系(低温で土壌の乾燥に強い)
この種類は比較的に育てやすいです。25℃程度の環境で、なかなか日照が当たらない環境だそう。乾燥に強い環境ではありますが、やはり湿度が必要で、密閉空間を作り出すのは大切ですね。しかし、気温や日照条件を見ても比較的室内で栽培しやすいと思います!
3.冷涼多湿系(夏の暑さに弱く、冷房必須)
大抵かっこいい牙や特徴的な袋や柄の種類は冷涼多湿グループです。人気な品種ほど育てるのも難しく、通常の環境ではほぼ間違いなく育てられないでしょう。このタイプに必要なのは、年間を通した涼しい環境と、高い湿度の維持です。冷房温室は必須になるでしょう。ほかにも、加湿器を稼働し、とにかく扇風機で空気を循環させる方法もあり涼しい環境を作ることができるそう。とにかく費用をかけなければ育てるのは困難です。
この手の品種を育てる場合は、交配種をおすすめします。牙を持つ品種を育てたいのであれば、hamataやedwardsianaなどの交配種を購入すると牙を拝むことができるでしょう。
ウツボカズラの冬越しに必要な環境は?
以上を踏まえて、ここから実際にどのように冬越ししていけばよいかを紹介していきます。しかし、前述した3.冷涼多湿グループを育てている方はすでにプロだと思いますのでそちらの冬越しについてはスルーしたいと思います。高温多湿、低温乾燥の二種類のグループの冬越しを見ていきましょう。
ウツボカズラを冬越しする方法 日照編
ウツボカズラは直射日光に当てすぎると葉焼けを起こしやすい植物です。しかし、日光不足の場合は袋をつけてくれません。ですので窓際の明るいところかLEDライトの補光が必要になります。
日光の場合、当てることで気温も高めることができますので、おすすめです。
LEDライトの場合自分の力で環境を整えることができるので温度調節をしやすくなるメリットがあります。
ここら辺はご自身の予算に合わせて検討してください。
ウツボカズラを冬越しする方法 湿度編
乾燥系でもとにかく湿度はあったほうが袋をつけやすくなります。日本は冬に乾燥が強くなる傾向があります。(日本海側、東北の方は逆ですかね?)ですので湿度に関してはどうにかしなければいけません。
おすすめは温室を作ってしまうことです。衣装ケースに密閉した空間を作り、湿度を高めることで冬でも成長させることができるようになります。
ウツボカズラを冬越しする方法 保温編
市販のウツボカズラは5℃程度なら枯れない品種もあります。しかし、枯れないだけであって、調子を崩してしまい弱ってしまうことも考えられます。こちらも温室を作ることで解決します。
おすすめの方法は、水を貯めた容器にカメさんヒーターなどを沈めて熱を放出し、温室の周りを保温材(保温シート、発泡スチロール)等で覆ってあげることです。10度以上保つことができ、袋も見せてくれますよ!
具体的にどんな道具をそろえて温室を作ればよいかはこちらの記事を参考にしてください。
ウツボカズラを上手に冬越ししよう!
ウツボカズラは、他の食虫植物の中でもやや冬越しが難しいです。しかし、ウツボカズラは設備を整えてしまえば簡単に冬越しできます。安心して冬越しするためにも環境を整えて冬を迎えましょう!
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